インテリア トレンドレポート

Vol.1 キーワードはアート、
イタリアブランド家具の競演

モロゾも東京表参道にモノブランドストア

2023年12月、モロゾ(moroso)も日本に再上陸した。モロゾは1952年創業、イタリアデザイン界でも有力なビジネスウーマン、パトリツィア・モロゾが率いる家族経営のブランドだ。「スーパーナチュラル」「トロピカルチェア」「リップルチェア」などアート性の強い家具で知られ、全ての家具を廃番にせず育てている。骨董通りと青山学院大学の間に独立したモノブランドストアを開設。フロントによる新作「ペブル ラブル」も展示が始まった。自然界の石のフォルムを再現したソファで、生地ブランドのクヴァドラが開発した苔や鉱物、初雪の表情を再現した布を張ることもできる。

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岩石や小石の観察から生まれた新作『ペブルラブル』。美しい発色や再現性の高いクヴァドラの生地にも注目(モロゾ)

アートとの共通点を意識

モロゾの正規販売代理店となったのは安田造船所(東京・大田区)。イタリアでは高級クルーザー船はオーダーメイドの内装が一般的で、船舶と家具ブランドの関係は深い。同社社長・野澤隆之氏は「創業一家の哲学が色濃いブランドで、毎年ミラノやニューヨークで注目していたら、オファーを受けてのご縁」と話す。「デザインやアートとの融合やファッションとしてライフスタイルを彩ることができる数少ないブランド」と野澤氏もアートとの共通点を指摘する。

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東京・表参道にあるモロゾのモノブランドストア