インテリア トレンドレポート

Vol.3 東京、上海で活躍する建築家、
昭和住宅がオフィスの理由

1階は依頼主との打ち合わせ場所ですが、2階はスタッフが作業を行うリアルなワークスペース。箱詰になった書類が積み上げられ、モニターやプリンターといったデジタル機器がひしめきます。けれどもあまりギスギスした雰囲気にならないのは、天井の梁が剥き出しになり、家の構造を体感しながら、手を動かせるから。

photo

民家をベースにした空間なので、スタッフは家族のような一体感も持てるといいます。キッチンももとの台所を使っているので、本当に家庭のような雰囲気です。

photo

ここから世界を舞台にした建築が生まれていくわけですが、このオフィスにはそのための大切なことが秘められています。「私たちの設計ポリシーは、建築の立地に即した歴史、文化と民芸を調べ尽くして、そこからたちのぼるものを生かしています。日本に住んでいるなら、東京の事務所は日本の暮らしや生活文化を感じられる場所にすることが大切でした」と小嶋さんは説明してくれました。

その成果が出た小大設計事務所の仕事をいくつかお聞きしました。