インテリア トレンドレポート

Vol.5 家具・インテリア用品にみるサステナブル対応の最前線

プラスチックの個性としてポジティブに受け止められる、不均一な仕上がり

プラスチック製品というと均一な仕上がりを想起することが多い。ライクイットの収納箱「タイディアップボックス」は、こうしたこれまでの常識に挑戦し成果を出しているインテリア用品の一つだ。自然素材である木や石と並んだときにも、新しい感覚の風合いとして受け止められている。

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プラスチックには軽くする工夫として発泡成形という技術がある。製造時に細かい泡を作ることで、必要な樹脂の量を少なく軽く仕上げることができる。空気を含むので断熱材や、衝撃を吸収できるので車のバンパーなどにも使われている。伴って、表面に泡の断面が出るので独特な模様ができる。

従来はデメリットと考えられたこの模様。サステナブル意識の高まりと共に利用者の感性が変わっている状況から、これをプラスチックの新たな表情として前向きにとらえた製品がライクイットの収納箱だ。

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ライクイット株式会社の吉川和希氏によると「収納量が多い箱はサイズが大きく部屋の中で存在感もでるため、こうした風合いを持つことで素材感のあるインテリアにも馴染む。また、環境への配慮が一目で分かることが良い、という評価を得ている」とのことだ。